映画「鑑定士と顔のない依頼人」を見ました。

総合評価:★★★☆☆~★★★★☆(3.3)

2013年公開のイタリア映画。

上映時間は約131分。


美術鑑定士・オークショニアの男性(60代?)が主人公のミステリー。

広場恐怖症で、姿を表さない女性から鑑定の依頼を受ける主人公。

その女性の裏にはどういったことがあるのか・・・というふうに話が進んでいきます。

●設定が大胆
●後味はあまりよくない(と感じる人が多いと思う)
という特徴があるので、そういうのが好みでない方は楽しむことができないかもしれません。


若くて芸術作品に出てきそうな美女との恋。

しかし、その先にはどんでん返しがまっており、突き落とされてしまいます。

しももそれに関わっていたのは彼女一人ではなく・・・

あれは、彼に仕掛けられた詐欺だったという解釈であっているのかな。


いずれにしろ、あれはダメージを受けちゃうでしょう。

でも、まったく艶なく終える人生より、一回は(恋愛的な)幸せを得た人生のほうが幅があるとも言えそう。

その後の主人公の人生が面白味に欠けたものだったとしても、少なくとも1つはよき思い出を持っていけると考えることはできないだろうか。

(「だまされた」という念があると、そうは思えないか)


しかし、最後のほうのどんでん返しで「イニシエーション・ラブかよ」って思ってしまいました。
(映画作品は見ておらず、小説のほう)

作品を見ているほうも、主人公と一緒に見事にだまされてしまうという。


鑑定士と顔のない依頼人 [ ジェフリー・ラッシュ ]