映画「少女は自転車にのって」の動画を視聴しました。

2012年(日本公開は2013年)のサウジアラビア・ドイツ映画で、上映時間は約97分。

総合評価:★★★☆☆~★★★★☆(3.5)

ここで見ました⇒Hulu

(※紹介している作品は、2018年6月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はHuluの公式ホームページにてご確認ください。)

監督:ハイファ・アル=マンスール
出演:ワアド・ムハンマド、アブドゥルラフマン・アル=ゴハニ、リーム・アブドゥラ、スルタン・アル=アッサーフ、アフドゥら


物語の舞台は2010年台のサウジアラビアってことでいいのだろうか。

そこに暮らす母娘の姿を中心に、家庭や学校生活の様子などが描かれています。

イスラム教社会のなかで引き継がれているもろもろ。
それに生きにくさ、ときに不自由さを感じながらも、力強く、前を向いてけなげに生きていこうとしているってことではないかと思います。
(描こうとしているのは)

女性の置かれている立場を批判的、皮肉的に描き、「こういった状況は変えていったほうがいいと思いませんか?」とメッセージを投げかける意図も含まれているかもしれませんけれど。


欧米等の映画と比べると起伏描写が抑えめな印象で、「この後、どんなことが起こるの?」と惹きつけられながらも、ゆったりと見ていける感じでした。

いまの中東の若い女性たちの置かれている状況を何となく推し量る材料にはなりそう。

不自由さが強いと、ちょっとしたことでも喜びに変えられる(大きな喜びと感じられる)的な気づきもあったかな。

ただ、そのくらいの感じで、自分には強い感動とかはありませんでした。

感動を待つのではなく、登場人物たちが置かれている状況や想いに対する「共感」やら「憐憫の情」が湧いてくるのを味わう作品なのかも。

女性だと、自身の人生と比較して、もっといろいろ感じるものが出てくるかもしれませんね。



少女は自転車にのって [ ワアド・ムハンマド ]