映画「ファンシイダンス」の動画を視聴しました。

1989年公開の邦画で、上映時間は約101分。

総合評価:★★★☆☆~★★★★☆(3.8)

ここで見ました⇒Hulu

(※紹介している作品は、2018年4月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はHuluの公式ホームページにてご確認ください。)

監督:周防正行さん
出演:本木雅弘さん、鈴木保奈美さん、大沢健さん、彦摩呂さん、田口浩正さんら

原作は岡野玲子さんの漫画。

映画「ファンシイダンス」の感想



禅寺での本格的修行というのは縁遠い世界。

コミカルにだけれど、その内部が描かれているので、いろいろ興味をひかれました。

しかし、宗派どころか、系統すらよくわからなかった自分・・・

ま、普通はそんなものでしょうか。


調べてみると・・・曹洞宗ってことかな。

いずれにせよ、禅宗。

ということは、天台宗系(最澄系)と思っていいのでしょうか。

それとも、日本仏教界としては、そこのつながりはあまりないという感覚なのだろうか。

う~む・・・

そのあたりは、すこし調べても、スッキリとはわからないけれど、ともかく真言宗系ではないってことになると思います。


ともかく、昔は宗教家が知識人階層的な位置づけ(精神的な導きが出来るだけでなく、医学や薬学・土木などの実学にも長けている、秀でた知識人)だったこともあるようですが、いまはちょっと違う感じですよね。

日本だけではないと思うけれど、「俗世」と「宗教界」の立ち位置や関わり、距離感がボヤけているような印象があります。

煩悩は、断ったほうが幸福になれるのか。

大事にしたほうが、生きるエネルギーとなるのか?

誰か答えを持っている人はいるのだろうか。
(宗教人で)

結局のところ、「(煩悩とは)ほどほどに、うまく付き合え」ということになるのだろうか。

この映画に出てくる若手の雲水(修行僧)たちは、煩悩ありまくりの僧たち。

しかし、先輩になればなるほど、それが削ぎ落とされていっている印象がありました。

思ったのですが、煩悩を断ち切るのではなくて、コントロールする術(力)を身に付けるプロセスなのかな、修業というのは。

自制の力を養うという。

そう考えると、ちょっとスッキリします。



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