映画「アズミ・ハルコは行方不明」の動画を視聴しました。

2016年公開の邦画で、上映時間は約112分。

総合評価:★★☆☆☆~★★★☆☆(2.3)

ここで見ました⇒Hulu

(※紹介している作品は、2018年6月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細はHuluの公式ホームページにてご確認ください。)

監督:松居大悟さん
出演:蒼井優さん、高畑充希さんら

原作は山内マリコさんの小説。


アズミ・ハルコは行方不明 (幻冬舎文庫) [ 山内マリコ ]

映画「アズミ・ハルコは行方不明」の感想



なんだか微妙な印象。

特に途中から、見ていて疲れるような感じでした。

それは自分が男だからかもしれないけれど。

人生が苦しかったり、行き詰まりを感じたとき、ときに発散や逃げが役にたつこともあるでしょう。

でも、基本は長い時間をかけて、粘り強く行動して勝ち取っていくものだと思うので・・・
(本当に手に入れたいと望むものは)

終始ノリで動いているように見えたり、ワーワーしているグループ、反社会的行動描写が見ていて疲れる要素だったんじゃないかと。

いや、あと原因としては、ストーリーの繋ぎ方とか、カメラワークとかもあるのか。


●JKグループ
●アイナ(高畑充希さん演)
●アズミハルコ(蒼井優さん演)
といて、アズミハルコ>アイナ>JKグループ でしょう、共感できるのは。

あのJKグループを、「想像上のもの」とか「フィクション作品内でのオーバーな表現」と捉えると、まだ脳内がスッキリと落ち着くかな。


全般的に、メッセージはわかりにくく、「深く考えずに、映像を味わってみて。それで気持ちよさを感じられたらいいでしょ」といった作品なのかなって気がします。

とがった芸大生とかが作りたがるような種類の。

それでも、意味を解釈しようと試みると、以下のようなことになるかなと思います。
(あくまで、管理人の解釈です)


ネタバレも含まれているので、まだ作品を見ていないという方はご注意ください。


「アズミ・ハルコは行方不明」の意味・解釈



メッセージというか、描いているのは、田舎に生きる女性たちの閉塞感や悲哀といったものだと思われます。

女性は(経済的・精神的に)男性に頼りがちなところがあり、男たちはときに横暴的に振る舞いがち。

そういった社会が憎く、壊してしまいたい衝動にかられたり、男に捨てられてどうしょうもない気持ちになり、自分を追い詰めてしまうこともあるかもしれない。

でも、それは本当の解決になるのか?

女性たちは、もっと自由を求め、外の世界に目を向けてもいいのだ!

いまの枠の中だけで考えるから苦しくなる。

世界は広く、そこには、もっと別のいい方法がある可能性も高い。

そのことを知ろう!

↑以上、管理人の解釈です。


でも、アズミ・ハルコがラストで幸せそうになっていたのは、どういった設定だったのだろう。

それが、自分の力で手に入れたということならわかるけれど、お金持ちの恋人がいるとか、そういう人と結婚したとかだったら、なんだかスッキリしない気も。
(全般的に、男を敵対視すべきものとして描いている作品なので)

まぁ、しかし、考えてみるとそれはそれでありなのか。

一回、枠を飛び出していくことで、自分の望むような日常を手に入れた。

以前、男は勝手でダメな生き物と思っていたけれど、そうではない人もいることを知った、と。

つまり、男のいい面も発見して受け容れることができた、レベルアップした女性になったってことで。